制作パイプライン
アニメーション・ツールのAdobe Animate(旧Adobe Flash Po)は、様々な出力に対応しているので複数のプラットフォーム向けに対応できます。特にAfter Effectsとは親和性が高く、利点を引き継ぐことができます。特に海外ではAdobe Animateを中心としたパイプラインを導入したアニメーション制作会社が多くあります。
アニメーションツール
フレーム・アニメーション、カットアウト・アニメーション、リグ・アニメーション、ロトスコープなど、あらゆるタイプの2Dアニメーション技法で制作できるAdobe Animate。それはシンボルで構成されます。カット、アニメーション、背景などのオリジナルをシンボルとして作成しておき、シーンに配置するシステムです。オリジナルを修正すればシーン内に配置されたすべてに反映されます。オリジナルのシンボルから別バージョンのシンボルを作ることもできます。
右はシンボルが格納されたライブラリです。これにより制作効率が上がります。シンボルはライブラリ化されるので、他の話や別作品にも流用ができるので素材管理にも便利です。
リミテッドな中割り
フレームアニメーションでは一定時間の中割りが多いほどなめらかな動きになりますが、表現上許せる範囲で中割りを減らして省力化することができます。これがリミテッド・アニメーションです。人の歩きは最低2枚の原画が必要です。原画間を何枚の中割りでつなぐかが省力ポイントです。理想はAですが、予算やスケジュールに応じてBやCのようなリミテッドを活用するといいでしょう。
劇場用Flashアニメーション
劇場用に制作されたFlashアニメーションのうち、高い評価を得た作品の予告編を紹介します。
- 🇫🇷『カラミティ』(2020)
アヌシー国際アニメーション映画祭2020グランプリ - 🇨🇳『羅小黒戦記 僕が選ぶ未来』(2019)
アヌシー国際アニメーション映画祭2020ノミネート - 🇫🇷『カブールのツバメ』(2019)
東京アニメアワード2020優秀賞 - 🇯🇵『夜明け告げるルーのうた』(2017)
アヌシー国際アニメーション映画祭2017グランプリ - 🇫🇷『ロング・ウェイ・ノース』(2015)
東京アニメアワード2016グランプリ - 🇫🇷『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』(2012)
第86回アカデミー長編アニメーション映画賞ノミネート - 🇮🇱『戦場でワルツを』(2008)
第81回アカデミー外国語映画賞ノミネート - 🇯🇵『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~』(2007)
NY国際インディペンデント映画祭2008最優秀アニメーション - 🇰🇷『マリといた夏』(2002)
アヌシー国際アニメーション映画祭2002グランプリ